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山へ行ってきました。2

山へ行ってきました。

さて、水源地を通って山道へと入っていきました。

この山道のほうには、湿地ではないものの、まだ木道の部分が 残っていて、少し安心しました。

しかし、道の上に何かの動物のフンが落ちてるのが目にとまりました。

今はちょうどクマが冬眠から目覚めたばかりの春…。 「まずい…! 熊がいるかも…。」と一瞬戦慄が走りました。 ヒグマ出没注意の看板もあちこちにかかっています。

その時、私は久しぶりに来たので、鈴を持ってくることを 忘れたことに気付きました。

山へ入るときは(できれば一人じゃなく大勢で)必ず鈴を 持って入るきまりなのですが……、

鈴を鳴らすかわりに鼻歌でも歌いながらいこうか、と思って、 少し歩くと…、前方から「ザザサッ!」と大きな音が聞こえました。

なんと、鹿でした。 野生の鹿が私の存在に驚いて逃げていくのが見えました。 そうとう大きく、牡鹿のように見えました。

こんな近くの山で野生の鹿を見たのは初めてでした。 草食動物がいるということは、とりあえず近くにヒグマは いないだろう、と思って、私はどんどん山道を進んで いくことにしました。

その後も何度か鹿を目撃し…、ときには二頭連れで逃げていく ところも見ました。

ずいぶんたくさんの鹿がいるんだな、新芽を食べにきているの かな、と思いながら、私は鈴を鳴らすかわりに、木の枝で 抱えているキックボードを「カンカンカン!」と叩きながら 進んでいきました。 (山を歩くときは必ず大きな音を出して、こちらの存在を 山の動物に知らせるようにします。)

かなり山道を歩き、高いところまで来たので、 休憩することにして、お弁当に持ってきたピザを食べました。

ちょうどふきのとうが出てきている時期なので、 帰り道に何本か拝借し、他にも何か食べられそうなものは ないか…、とキョロキョロしていると……。

なんと、澤の下のほうに、巨大なサルノコシカケがあるのが 見えました。

サルノコシカケは木から生えるキノコの一種で、漢方薬の 材料にも使われ、大きいものだと数千円~数万円で売れることも あるということを聞いたことがありました。

山道からかなり下の、澤の方に横たわっている木から生えているので、 採取するには、そこまで降りないといけないのですが…。

けっこう危ない場所なのですが、私はサルノコシカケをとることに 決めました。

かついているリュックとキックボードを置いて、私は 木をつたって澤の下のほうに降りていきました。 思ったより簡単に降りられたので、手で力を入れてサルノコシカケを 木から離そうとしました。 しかし、かなり巨大な大きさなので、なかなかはがれません。 なので、一度上に上がって、カッターを持ち、もう一度降りて、 サルノコシカケを採取しました。

ずっしり…。手に重い感触が。

家に帰って、さっそく母にそのサルノコシカケが入った袋を 「おみやげ。」と言って渡したですが、 「なにこれ…!!」と言ってビックリしていました。

私もこんなに大きなサルノコシカケを見たのは 小学生のときに上った大雪山以来のことでした。

よく考えると、これが生えていた場所は、数年前の秋に、 超巨大キノコ(テングダケと思われる)を目撃した場所の 近くだったように思いました。

植物やキノコが巨大化する場所にはやっぱり何か あるんだなという気がします。

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