Fig.4,制作開始!!
あまりにも早く逝ってしまった彼女へ。
そして、すこしちがった姿でまた生まれてきて、戻ってきてくれた彼女へ。
これから毎日一緒に過ごす彼女へ。
Fig.4は、昨年の夏に公開予定でした。
しかし、制作がずっと延期になっていました。
去年の六月、わたしは、巨植物妖精譚のFig.4の原稿のしたがきを
描いている最中でした。
ちょうど、妖精(シー)の宿木であるかれらにとっての「生命の木」を描いている最中でした。
その「日」が、彼女の最後の日になるなんて、思いもしませんでした。
それ以来、わたしは、Fig,4の原稿に触れることも、見ることも
できなくなりました。
悲しいというより、
どうして、原稿なんて「どうでもいいもの」かなぐり捨てて、
もっと早く彼女を病院に連れて行ってあげなかったのだろう、という
とりかえしのつかない過ちのせいでした。
その日は日曜日で、動物病院は休みだったので、
深夜まで待って、夜に連れて行こうと「その日」は思ったのです。
どうして人間の救急車に電話しなかったのだろう。
そしたら、なにかは教えてくれたハズだったのに。
Fig.4の公開を楽しみに待っていた方もいただろうと思います。
「そういえば、続き、どうなったの?」と不思議に思っていた方もいただろうと思います。
でもずっと、そのワケを、わたしは書けませんでした。
そして、やっと、今、書けました。
彼女が、帰ってきてくれたからです。
また、いろんなものを、一緒に見て過ごします。